変形性股関節症第4回目も極末期の私の状態、その続編です。
繰り返しになりますが、公開する理由は、実際に今、股関節痛を抱えて辛い思いをしている方々をさらに不安にするためではありません。
「私ね、こんなに辛いの、みんな、わかって~」でもありません。
変形性股関節症の現実はあまりにも知られていないからです。
極末期には1日24時間、1年365日逃れられない激烈な痛みに心が折れそうな日があります。
50年前の理論を振りかざす医師や治療家に絶望し、大人なのに涙があふれだす日もありました。
ですから調子の悪い日にはこの記事を読まず、少し元気な日にご覧くださいね。
靴
靴を脱ぐ時、反対側の足でかかと部分を抑えて靴を脱ぐ動作ですら全身に激痛が走りました。
スニーカー以外の履物は痛みを悪化させましたので、レインシューズやサンダル、ハイヒール、ムートンのブーツなど履けない靴が多々ありました。
入浴
2016~2020年までは激烈な股関節痛みのため関節を動かすことができず生活は困難を極めました。
地面のものを拾い上げることはできず、その都度、家族に助けを求めました。
とはいえ入浴は家族に介助してもらうわけにもいかず、バスタブに椅子を沈めて足を大きく動かさずに済むようにしていました。
片足立ちができないため脱衣所では必ず椅子に座って着替えていました。
掃除
自宅や自分の治療院のフローリングのモップがけは僅かな前傾姿勢を保つことになり、激烈な痛みを誘発しました。
自動掃除機は掃除の行き届かない部分ができます。
コロナ蔓延の自粛中でも、幸いなことに患者さんが減ることなく来院してくれていたので、どんなに痛みがあっても院内を清潔に保つ義務がありました。
床に這いつくばって拭き掃除をしたほうが痛みの総量がましだった気はします。
洗濯
洗濯物を立って干すことができず、洗濯機前で椅子に座ってハンガーにセットし、複数回に分けて2階ベランダに干しに行きました。
頭の中では一度に持てるのか、それとも分けて何往復かするほうが痛みがましなのか、いつも痛みの量を計算していました。
しゃがんでハンガーにセットすると、しゃがみ込む際と立ち上がり時に痛みが増すため、頭の中でいつも痛くならない方法を模索していました。
料理
料理好きですが、シンクは私の身長でもわずかに前傾姿勢となり痛みを誘発しました。
股関節の屈曲角度がきつくならないように、高めの椅子に立ったり座ったりしながら作業をしましたが、食べることが苦痛になるほどでした。
荷物
股関節には角度によりますが一歩ごとに体重の3倍以上の力がかかるため、荷物が持てなくなりました。
治療道具を入れた小さなポーチですら股関節痛が悪化するので10グラムでも軽く、といつも持ち物を減らすことばかり考えていました。
羽毛布団ですら痛む股関節には重石のようにのしかかりました。
買い物
食材や日用品雑貨はすべてネットショッピング。
ネット社会に感謝。
送料は高くつきましたが、自分で買いに出れば確実に増悪する痛みに加え、往復のタクシー代がかかるため選択の余地はありませんでした。
車の運転と移動
患側が右でいつ何時どんな痛みが出るかわからなかったため、必要最低限の外出時でも自分で車の運転はできず、タクシーや電車利用。
タクシーの乗降時、全身が棒のように硬直していたため、激烈な痛みを我慢する必要がありました。
駅で階段の上り下りなどできるはずもなくエレベーター利用、一駅でも座れないと痛むことや、途中どんなアクシデントが起こるか、痛みで動けなくなることを考慮し、予定時間の1~2時間前に現地到着、時間ロスが明らかでしたが仕方ないと思っていました。
コロナ蔓延の真っ最中でも駅の手すりをがっちりと握らなければ移動ができず不衛生で嫌でした。
また、日本のインフラはまだまだ障害者に不親切だと実感しました。
靴下と爪切り
股関節の屈曲(曲げる)、外転(広げる)、外旋(ひねる)動作が全くできなかったため、日常動作は不自由を極めました。
靴下をはく、足の爪を切るなど曲芸のように感じました。
体重減少
2018年以降、ダイエットをしていないのに身長154㎝で体重が30キロ台へと18キロ体重減少。
空腹感はあり、グルメ・料理好きでおいしく食べていたのに1食べて10出す感じで体が食物を気血に変えられなくなるほど体力が落ちていました。
病院では体重を減らす指導がなされますが私は矛盾を感じました。
東洋医学的脈診
脈が触れなくなっていました。
生きていたので脈は打っているはずです。
専門的になりますが、東洋医学的鍼灸治療の脈診では、末期の癌性疼痛のように痛みがきつくなりすぎると脈は触れなくなります。
睡眠時間
2019年から2020年は疲労感がきつく、1日15時間以上寝ていました。
足は竹ぼうきにだぶついた皮膚が乗っているようにやせこけました。
今思えば、一歩ごとにつまづかないように痛みが出ないように神経を研ぎ澄まして緊張した生活をしていたため、過度にエネルギーを消耗していたのだと思います。
睡眠姿勢
極末期の3年間は仰臥位(上向きで寝る)と股関節前面の筋拘縮がきついにもかかわらず腸腰筋が無理やり伸展されるため、痛みのため30分ごとに途中覚醒。
特に右股関節大転子を中心にした外側の筋肉の拘縮がきつく、右を上にして寝ることは不可能でした。
寝返りをうつことは苦痛でした。
眠れないことが気力・体力の消耗に拍車をかけました。
今回も長々と書いたのでうんざりしたかもしれませんね。
前回も述べましたが、この症状で命を失うことはないのが救いです。
私の場合、自分で自分の体のことをもっとよく理解して、調べて、考えて対処しなかったことがすべての原因です。
今、多くの方に支えられ回復の兆しを感じています。
私がたどり着いた股関節痛の本当の原因と対処方法については近くブログ記事にします。
長くなりましたが、最後までお読みくださりどうもありがとうございました!
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