風邪ひきさん急増中!東洋医学でみる風邪症状、5つのパターンと対処法

鍼灸適応症状

こんにちは、Fijiです🐎。

季節柄、風邪ひきさんが急増中。

なのに「風邪には特効薬がない」と言われます。

Viruses

理由はウィルスが原因であることがほとんどで、そのウィルスがどんどん変化してしまうため、薬などの対応が後手に回ってしまうからです。

また最近は新型コロナ蔓延に収束が見えないため、公の場所では咳やくしゃみをするとほかの人の視線が気になりますね。

そしてなにより咳、鼻水、発熱などご本人がつらいですね。

この記事は

  • 風邪で困っている。
  • 薬に頼らず、根本治療したい。
  • 東洋医学や鍼灸に興味がある。
  • どんな考え方で治療するの?
  • 自分でできる対策はあるのかな?

とお悩みの方に鍼灸受診のきっかけになるようお届けします。

Fiji
Fiji

Fiji🐎は東洋医学に基づく鍼灸師歴10年以上です。

日々様々な病の治療や予防に取り組んでいます。

私がどんなふうに風邪を東洋医学的に捉え、患者さんの治療をさせていただいているか、同じようなお悩みを持つ皆さんのお力になれるよう、患者さんに説明する時のようにお伝えしますね。

そしてこのブログをご覧になった方が東洋医学や鍼灸を身近に感じ、受診してみるきっかけになれば嬉しいです。

風邪の東洋医学的な考え方とよくある随伴症状、ご自分でできる対処方法をお伝えします。

虚実という考え方

虚証パターンと実証パターン

東洋医学では人の持つ生命エネルギーがちょうどよい量というのがあり、

 それより少ない状態での病を虚証

 それより有り余っている状態での病を実証

と呼ぶ虚実(きょじつ)という考え方があります。

一言で風邪といっても虚証パターンと実証パターンに分かれます。

  • 虚証の場合とにかく休みましょう。お体に残っている体力のすべてを風邪を治すために使いたいので入浴も控えた方がいいです。
  • 実証の場合、発汗できるように温かいものを食べ、発汗したら即、着替えましょう。いつまでも湿った服を着ているとまた風邪が入ってきます。

邪気という考え方

東洋医学には病気の原因になりうる要素を邪気(じゃき)と呼び、中でも外的な要因に風邪(ふうじゃ)・暑邪・湿邪・燥邪・寒邪・火邪があります。

Fiji
Fiji

余談ですが、

小さな子供は無邪気ですね~。

邪気が無いという状態なの。

虚証の例1:

1週間徹夜続きで激務をこなし、

ろくすっぽ食事もしていなくて、

お風呂なんて入る体力気力もないほど

弱っている時に

体表の皮膚に本来備わっているはずの防衛機能が落ち

その中で冬の冷たい北風にあたって罹患した風邪。

⇒ 体力が落ちているため自分の治癒力で風邪(ふうじゃ)を排除する力が足りません。

  • 寒気が強い
  • 汗が出ない
  • 舌の上に生えている苔が水っぽく舌の色が淡い

虚証の例2:

何年も夜勤のある仕事で猛烈に働いた結果体調を崩した上、

夏の暑さで大汗をかいて体内の水分量が減っているときに罹患した風邪。

⇒ 体力が落ちている上、体内の水分量も減っていて

発汗して風邪(ふうじゃ)を体内から排除できない状態です。

  • 寒気が少し
  • 汗が出ない
  • 頭がフラフラする
  • 口の渇きがある
  • 舌の上に生えている苔が少ない、舌の色が赤い

実証の例1:風寒

冷たい風にあたり風邪がラップのように体表面にまとわりついたような風邪。

⇒ 冬や夏でもきついエアコンを使う時期に多いです。

パーカーや大判のスカーフで首から背中にかけてのエリアを温かく保つといいですね。

それでも風邪をひいてしまったら温かいものを食べて発汗を促しましょうか

  • 寒気がする
  • 鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳あり
  • 口は乾かず、舌の苔はむしろいつもより潤っているくらい
  • 舌の色はいつも通りか淡いぐらい
  • 汗はでない

実証の例2:風熱

暑い時期に熱い風にあたり風邪がラップのように体表面にまとわりつくような風邪。

⇒ 発熱後は100メートルを走ったくらい体力を使っているので熱が下がっても無理は禁物ですね。

ゆっくり休んでくださいね。

  • 発熱する
  • 発汗してもすっきりしない
  • 切れにくい黄色い痰がでる
  • 頭が張ったように痛む

実証の例3:風湿

蒸し暑い時期に熱風と湿気の中で風邪がラップのように体表面にまとわりついたような風邪。

⇒ 普段からお酒の飲み過ぎ、甘いものや脂っこいもの味の濃いものを食べ過ぎていると痰ができやすいので、控えめがいいですね。

こんな風邪をひくと痰が絡んで苦しいです。

  • 蒸し暑さによる風邪のため体が重だるい
  • 頭が重く痛む
  • 咽喉が乾くのにあまり飲めない
  • なんとなくむかむかする
  • 舌の上を苔がべったり覆い、色はうっすら黄色

いかがでしたか?

実際に皆さんのお体を拝見していないので残念ながら

「あなたはこのパターン」

と断定はできません。

ですが東洋医学ではウィルス退治を目的にせず、ご本人がどんなウィルスにも負けない体を作ることに力を注ぎます。

そしてこんな考え方をもとに実際にその日そのお体の状態に最適なツボを選んでオーダーメイドの鍼灸治療させていただくんですよ。

皆さんが元気で年末年始をお過ごしになれますように。

そしてもうすぐ受験シーズン。

頑張っている受験生を応援しています。

参考になると嬉しいです。

最後まで読んでくださりどうもありがとうございました!

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参考:

東洋学術出版社 中医内科学(2009年出版)

燎原書店 症状による注意診断と治療 上巻 下巻

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