こんにちは、Fijiです🐎。
梅雨の貴重な晴れ間、皆さんいかがお過ごしですか?
ところで、先日20代の女性から
白髪がでてきたよ!
どうしよう💦
とご相談を受けました。
この記事は
- 白髪で困っている。
- 薬に頼らず、根本治療したい。
- 東洋医学や鍼灸に興味がある。
- どんな考え方で治療するの?
- 自分でできる対策はあるのかな?
とお悩みの方に鍼灸受診のきっかけになるようお届けします。
Fiji🐎は東洋医学に基づく鍼灸師歴10年以上です。
日々様々な病の治療や予防に取り組んでいます。
私がどんなふうに白髪を東洋医学的に捉え、患者さんの治療をさせていただいているか、同じようなお悩みを持つ皆さんのお力になれるよう、患者さんに説明する時のようにお伝えしますね。
そしてこのブログをご覧になった方が東洋医学や鍼灸を身近に感じ、受診してみるきっかけになれば嬉しいです。
白髪が生えてくるまで
毛髪は毛根にある毛母細胞というところで作られて成長します。
実はこの段階では白いのです。
色素細胞(メラノサイト)が作り出すメラニン色素が髪に取り込まれることで黒くなります。
ですから白髪は何らかの理由でメラニン色素を取り込めなかった、ということになります。
と、ここまでが西洋医学的白髪の説明です。
東洋医学では髪の毛は「血余(けつよ)」と呼ばれ、髪の毛のトラブルはまず血に係わる何らかの異常を疑います。
原因は大きく分けて以下の3つのパターンがあります。
精神的ストレスが原因のパターン
フランス革命で捕らえられたマリー・アントワネットは心労のあまり一夜にして白髪になった、という話もあるくらいですね。
この話の真偽のほどは定かではありませんが、精神的ストレスが原因で気血の流れが滞れば、短期間で急に白髪が増える、というのは起こりうることです。
なぜなら気血が流れない、イコール髪の毛に栄養が届かないからです。
よくある随伴症状:
イライラする。
目の充血。
肩凝り。
頭痛。
自分でできる対策:
ストレスを溜め込まないように発散方法を模索しませんか。
急にショックな出来事が起こったりして突然ストレスがかかった場合は、一段落したら必ずご自分のお体の声を聴いてあげるようにしましょうか。
お体は案外おしゃべりで、「休みたい」「寝たい」「好きなことに没頭したい」など教えてくれますよ。
お体が弱ってエネルギー不足のパターン
若くても過労や睡眠不足が続いたり、極端なダイエットをしていたりするとエネルギー不足となり、加齢が原因と同じようなメカニズムで白髪が出てくることがあります。
よくある随伴症状:
耳鳴り。
腰痛や膝痛。
疲れやすい。
自分でできる対策:
今以上に疲労困憊しないようにしてくださいね。
山芋やオクラや納豆などねばねばしたもの、黒豆やキクラゲ、桑の実や海藻類など黒い食材を取るようにしましょう。
あ、そうそう、桑の実はマルベリージャムとして売られていましたよ。
胃腸の弱りから血を十分生み出せないパターン
胃腸が弱って食欲不振が続いていたり、たとえ食べることができたとしても消化不良や下痢が続き、食べたものからうまく栄養を取り込めない場合、血の生産が追いつきません。
すると髪の毛にも栄養が十分行き届かなくなりがち。
また、胃腸の問題がなくても、月経で過度の出血があったり、病気ではありませんが妊娠・出産を経て一時的に血が不足することがあれば白髪が出てくることもあります。
最近ではPC、スマホの過度の使用により血を消耗しすぎることもあります。
東洋医学では目も血との関係が深いと考えます。
よくある随伴症状:
食欲不振。
消化不良。
下痢。
光がまぶしい。
爪が割れやすい。
自分でできる対策:
日ごろから暴飲暴食を控え、特に胃腸が弱っている場合は消化の良い温かいものを朝食か、昼食に食べるようにしましょう。
胃腸が弱っているからと言って食べない、というのもかえって胃腸に負担となります。
血となってくれる赤い食材、例えばレバー、ホウレン草、イワシやサバなどの青魚、ブロッコリー、アボカド、卵、ナツメなどはいかがですか?
デスクワークが多い方はこまめに立ち上がって座りっぱなしを避け、四肢を動かすような運動が効果的です。
オシャレな若い女性が白髪を見つけた時、ショックな気持ちはわかります。
ですが、その現象だけにとらわれず、
- お体がストレスでいっぱいいっぱいなのか
- エネルギー不足なのか
- 血の生産が足りないのか
そんな視点でご自分のお体を振り返ってみてくださいね。
症状はお体からの声なのです。
いかがでしたか?
東洋医学ではこんな考え方をもとに、実際にその日そのお体の状態に最適なツボを選んでオーダーメイドの鍼灸治療させていただくんですよ。
お体も頑張りすぎると回復に時間がかかりますから無理なさらないようにね。
このブログでは私の学んだ東洋医学を誠心誠意お伝えしていますが、皆さんのお体の現状を実際に拝見できていないため、上記パターンに当てはまらない場合もあります。
最後までお読みくださりどうもありがとうございました!
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参考:
東洋学術出版社 中医内科学(2009年出版)
燎原書店 症状による注意診断と治療 上巻 下巻