こんにちは、Fijiです🐎。
ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか?
楽しい時間はあっという間に過ぎていきますね。
ところで休日にお庭バーベキューを楽しんだ友人から
胃が痛~い(>_<)
と連絡がありました。
食べ過ぎたんだね。
と思って治療開始。
ところがゆうくんのお体をくまなく診せてもらうと、冷えて風邪をひいたことが一番の原因だったのです。
この場合は消化を助けるお薬を飲んでも効かないわけです。
胃が痛くなる原因はいくつもあります。
この記事は
- 胃痛で困っている。
- 薬に頼らず、根本治療したい。
- 東洋医学や鍼灸に興味がある。
- どんな考え方で治療するの?
- 自分でできる対策はあるのかな?
とお悩みの方に鍼灸受診のきっかけになるようお届けします。
Fiji🐎は東洋医学に基づく鍼灸師歴10年以上です。
日々様々な病の治療や予防に取り組んでいます。
私がどんなふうに胃痛を東洋医学的に捉え、患者さんの治療をさせていただいているか、同じようなお悩みを持つ皆さんのお力になれるよう、患者さんに説明する時のようにお伝えしますね。
そしてこのブログをご覧になった方が東洋医学や鍼灸を身近に感じ、受診してみるきっかけになれば嬉しいです。
胃痛とは
東洋医学では胃痛は胃脘痛(いかんつう)と言って、上腹部の心窩(しんか=みぞおちあたり)に痛みが現れることを言います。
腹痛、胸痛、胸肋痛などとは区別します。
痛みの種類
東洋医学では胃痛に限らず様々な痛みをお体の状態によって以下のように分類するのです。
その痛み方によって原因が見えてくるのですよ。
- 脹痛⇒脹ったような痛み、膨満感を伴う痛み
- 刺痛⇒キリで刺したような痛み
- 酸痛⇒だるい痛み
- 重痛⇒重だるい痛み
- 冷痛⇒冷えを伴う痛み
- 灼痛⇒灼熱感を伴う痛み
- 絞痛⇒痙攣が起こり絞り込むようなねじれるような痛み
- 掣痛⇒引っ張られるような痛み
- 固定痛⇒痛む部位がいつも同じ痛み
- 遊走痛⇒痛む部位がコロコロ変化する痛み
- 酸痛⇒だるい痛み
- 重痛⇒重だるい痛み
- 隠痛⇒我慢できる程度のシクシクした痛み
- 空痛⇒空虚感を伴う痛み
皆さん、もし痛みがあって病院受診する際は、痛みの種類をお医者様に伝えるとより良い診断を受けることができますね。
ゆうくんはゴールデンウイークなのに緊急事態宣言が出ているため、外出を控えお庭バーベキューをすることにしました。
朝から張り切って準備。
ちょっと肌寒かったけど、お昼時にはお日様もポカポカしてくるといいな、と思いながら大好きなビールを飲みつつ火をおこしていました。
さて、準備もできたし、
食べるぞ~。
飲むぞ~。
とっても楽しく過ごしました。
みんな大喜び。
みんなおなかいっぱい。
ところがしばらくたってゆうくん、胃がキリキリ痛くなってきました。
そうだ!
Fijiに鍼をしてもらおう。
寒さが胃腸を攻撃したパターン
よくある症状:
急に激しい痛みに襲われる。
温めると痛みがましになる。
冷やすと痛みが強くなる。
ご自分でできる対策:
胃を温めて寒邪(かんじゃ)を退散させましょう。
寒邪?と思った方、邪気については以下の記事もご覧くださいね。
ショウガと黒砂糖を混ぜた
温かいくず湯で
胃腸を温めるといいよ。
皆さん、くず湯は漢字だと「葛湯」。
くず湯を召し上がることで有名な風邪薬の葛根湯(かっこんとう)の代わりになります。
ゆうくんは風邪の治療で胃痛が楽になりました❤
食べすぎ飲みすぎのパターン
よくある症状:
ご本人も自覚があるかもしれません、暴飲暴食後に胃が張るような強い痛みが起こります。
味の濃いもの・脂っこいもの・甘いものの食べ過ぎ、お酒の飲みすぎ後に起こりがち。
灼熱感を伴う胃痛。
食べれば食べるほど、飲めば飲むほど痛みは強くなります。
げっぷやおならがでて、でると少し胃痛が楽になります。
胸やけを感じる人もいます。
ひどくなると未消化の食べ物の混じった嘔吐することがあります。
嘔吐すれば楽になります。
おしっこや便の色が濃くなったりします。
口臭が出てくることもあります。
ご自分でできる対策:
食べ過ぎ飲みすぎにご注意。
胃痛が治まっても急に食べないでね。
こんなに痛くて苦しいならもう二度とイヤですね。
精神的ストレスのパターン
よくある症状:
精神的ストレスが増えると痛みが強くなる。
胃が張ったような感じがする。
ため息やげっぷが出る。
楽しいこと・好きなことをしているときは胃痛がない。
イライラして怒りやすくなる。
胃酸が上がって胸焼けする。
胃に灼熱感が出る人もいます。
口の渇きがでたり、口が苦く感じる人もいます。
ご自分でできる対策:
運動などでストレス発散できるといいのですね。
ストレスでイライラするからと言って決して食べることで解消しようとしないほうがいいです。
食べれば胃痛がきつくなります。
常時強いストレスを抱えていると自律神経が乱れて胃の働きが低下したり、胃酸が過剰分泌され、胃の粘膜を傷つけることがあります。
ストレスの発散方法を考えてみませんか?
お好きなことは何ですか?
胃腸が弱っているパターン
よくある症状:
胃がシクシク痛んだりんだり、我慢できないほどではないけれどずっと痛い感じ。
温めると楽になる人もいます。
過労や長患いなどお体の弱りから起こる胃痛の場合、空腹時に痛みが増し、食べると痛みが楽になる傾向があります。
ただし、すでにお体が弱ってきていると食欲がなくなりがち、空腹感があっても食べられない傾向があります。
体を冷やすと悪化します。
透明な胃液を嘔吐する人もいます。
ご自分でできる対策:
胃のあたりを温めたり、優しくさすってあげるとましになります。
お体が弱って痛みが出ている場合、多くは強い痛みではありませんが自分で治す力も弱っているため長期化することがあります。
これ以上疲れないことを第一に考えましょうか。
ゆうくんはゴールデンウイークの朝、ちょっと肌寒いときに冷たいビールを飲みながら張り切ってバーベキューの準備をしたことで、体に風邪が入り込み、一気に冷えに傾いたところに暴飲暴食。
突発的に胃腸が
「かんべんしてくれ~」
と強い痛みとなりました。
おおもとの原因は風邪ですから消化を助けるお薬は効かないわけです。
短期間で胃痛が治ったり、症状が繰り返し起こらない場合は緊急に病院受診するまでもないかもしれませんが、冷や汗が出たり我慢できないような鋭い痛み、嘔吐や吐血した場合や、痛む部位を指で押した後、離したときにより痛みが強くなる場合は腹膜炎などの可能性を考え病院受診をお勧めします。
いかがでしたか?
お体も頑張りすぎると回復に時間がかかりますから無理なさらないようにね。
東洋医学ではこんな考え方をもとに、実際にその日そのお体の状態に最適なツボを選んでオーダーメイドの鍼灸治療させていただくんですよ。
このブログでは私の学んだ東洋医学を誠心誠意お伝えしていますが、皆さんのお体の現状を実際に拝見できていないため、上記パターンに当てはまらない場合もあることはご了承ください。
最後までお読みくださりどうもありがとうございました!
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参考:
東洋学術出版社 中医内科学(2009年出版)
燎原書店 症状による注意診断と治療 上巻 下巻